[image 02582] 「マニピュレーションのためのロボット知能と学習」講演募集(SI・オーガナイズドセッション)

Akihiko Yamaguchi xakiyam @ gmail.com
2017年 8月 8日 (火) 14:02:44 JST


皆様,

CMUの山口と申します.
原田研介先生,松原崇充先生と共に,計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2017)にて,OS「マニピュレーションのためのロボット知能と学習」を企画しております.なお,本OSは「ロボットマニピュレーションに関する技術調査研究会」活動の一環です.

巷では「ロボットとAIが将来,人の仕事を○○%奪う」などという議論が頻繁に行われていますが,ロボティクス研究者の皆様はそれが極めて難しいチャレンジであることは十分承知していることと思われます.とりわけ人間が日常的にこなしているマニピュレーションタスクのほとんどについて,未だロボットで置き換えることが困難です.この原因のひとつに対象物が解析的なモデル化が困難な物体(布や液体などの柔軟物など)であることがあげられます.昨今のAIブームで深層学習や強化学習を含む機械学習を用いたデータに基づくアプローチが注目されていますが,高次元・高自由度のシステムに対し解が極めて限定的(正解に探索的に辿り着く確率が非常に低い),サンプルが十分に集められない,汎化性を達成するのが難しい,シミュレーションが困難,などの理由で,実用化までの道のりは遠く,研究者が問題をAIで解けるようにスケールダウンしているのが現状です.

この状況を打破し,人間のようなマニピュレーション能力を実現するには,従来のマニピュレーション,ロボットハンド,触覚を含む各種センシングの研究に加え,深層学習,強化学習,機械学習,プラニングといったアプローチを多方面から模索していく必要があります.「ロボットマニピュレーションに関する技術調査研究会」ではこういった最新の研究動向を調査中ですが,国内では欧米諸国と比して,マニピュレーションにおいて機械学習やプラニング技術を駆使する研究者が少なく感じています.本OSを企画することで,そのような研究者が情報交換できる場を設けるとともに,この分野に参入する研究者を増やすことを狙います.

特に,先日のAmazon Robotics Challengeに参加された皆様は,この分野の第一線で活躍されていることと存じます.ぜひとも投稿をご検討ください.

会期: 2017年12月20日(水)~22日(金)[3日間]
会場: 仙台国際センター
URL: http://www.si-sice.org/si2017/
講演申込締切:2017年8月21日(月)13時
原稿提出締切:2017年9月25日(月)13時
講演申込み方法:講演会Webサイト http://www.si-sice.org/si2017 の「講演申込・論文投稿」ページより

-- Akihiko Yamaguchi, Carnegie Mellon University
http://akihikoy.net/


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